粒度分布とは試料中にどのような大きさ(粒子径)の粒子が、試料全体を100%としたときどのような割合で含まれているかを表す指標や手段で、様々な現象や工業製品の特長や特性に大きく影響します。
画像解析式粒度分布計は球形粒子相当のサイズ分布を測定するレーザー回折・散乱方式では測定ができない粒子形状の分布・解析が行える装置です。
【各分野における粒度分布の関わり】
● セラミックスや電子部品などの素材において、原料の粒度分布が強度や電気特性などに影響します。
● 医薬品において、粒度分布が分散性、溶解性、浸透性に影響し、その結果として医薬効果や副作用に影響を及ぼします。
● 食品分野において、味覚、歯ざわり、のどごしに影響します。
注入型画像解析粒度分布計IF-3200は湿式分散タイプの装置で、液体中に分散させた試料の粒子を
シリンジポンプでフローセルに注入して画像を撮影します。
装置のコントロールと撮影した画像の解析はpia-pro(ピアプロ)画像解析ソフトウェアで行い、
粒子の大きさ(サイズ)の分布・形状の分布の測定や様々な解析ができます。
【特徴】
● 液体中に分散した粒子を簡単に短時間で測定できます。
● 流路がシンプルなため洗浄も簡単で、試料や洗浄液も少量ですみます。
● 粒度(サイズ)分布測定に加えて形状分布測定が可能です。
● 装置コントロールと撮影した画像解析はピアプロ画像解析ソフトウェアで行います。
● 1000万画素のカメラで粒子の高解像度投影画像を撮影しています
● テレセントリックズームレンズを採用しているため像の膨張や収縮がなく寸法測定の誤差が小さくなります。また画像のゆがみが少なく、明るさのムラも少ない精密な測定ができます。
● フローセルは組立式でスペーサの交換により測定粒子の大きさに最適なセル厚にできます。
● 微量試料(最小100 µL)の測定は試料をピペットに入れ、セルの注入口にセットして測定します。
スキャナ型画像解析装置SC-3000は試料表面の穴や粒子の画像をスキャナで撮影し、その画像から穴や粒子のサイズ・形状を測定し分布を求める装置です。
装置のコントロールと撮影した画像の解析は付属のpia-pro(ピアプロ)画像解析ソフトウェアで行います。
【特徴】
● 様々な試料のサイズと形状の測定ができます。
パンやスポンジの表面の穴の大きさや形状、お茶の茎の長さや幅、タイル表面の粒状の模様の大きさや形状など、様々な試料の測定ができます。
● 試料の種類によってスキャナを垂直にして画像を取り込むこともできます。
● 30以上のサイズパラメーターや形状パラメーターで数値化して分布を表示します。
● 簡単な操作で測定開始から数分で結果を表示します。
● 測定可能な穴の径、粒子径の範囲は10 µm~50 mmです。
● スキャナの上に粒子を分散して測定することもできます。